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なぜLODは左回りなのか?
(2007.12.20)
皆さんには
社交ダンスのツボ(7)
で、LOD(Line Of Dance)は左回りであることをご紹介しました。私たちも普段のレッスンで『LODは左回りですよ』と生徒さんに説明しています。でもある時『なぜ左回りなんだろう?』と私自身が気になってしまいました。気になるとほっておけなくなるのが人の常。そこで今回はコーヒーブレイクという形で、私の考えたことをお話したいと思います。どうぞ最後までおつきあいください。
ここにギザギザの歯が内側についた大きな円Aと同じくギザギザの歯が外側についた小さな円Bがあります。
この二つの円は歯車のようにかみ合っていて、大きな円Aの中で小さな円Bは左右にころがります。
この時、以下のようなことが起こります。
1.この小さな円Bが大きな円Aの中で左方向へ大きく回る時、小さな円B自身は右回りをしています。
2.逆に小さな円Bが大きな円Aの中で右方向へ大きく回る時、小さな円B自身は左回りをしています。
例えば、ある小さなボールルームの中でワルツのナチュラルターン(前半・後半)を4回繰り返して踊ったとします。あなたとパートナーは、右回りのナチュラルターンをしながら、その部屋を左方向へ回って一周することでしょう。
〈ナチュラルターンの略図〉
このようにナチュラルターンを繰り返し踊ると、自然に左方向へ移動することがお分かりになると思います。
ここで“リバース”という言葉についても少しふれたいと思います。
この言葉はナチュラル(右回り)に対してリバース、すなわち反対に回ること(左回り)を意味するものです。あくまでも“ナチュラル”を言葉どおり“それが自然であることを基準”とした上でのリバースといえます。
したがって、LODはナチュラルターンとの密接な関係から左回りになっていると私は考えます。
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